剥離剤の種類と使用場所

剥離剤の種類ごとに、使用場所・特長・おすすめポイントをご紹介します。

剥離剤の種類

フローリング用

フローリング用
用途
フローリングのワックス剥離
注意点
剥離力は弱い。
室内全体を一度にするのではなく室を分割して剥離を行うこと。

フローリング床は30cm幅の板繋ぎ合わせて敷き詰めています。古いワックスを除去するには剥離剤が必要ですが、アルカリ性で粘性のない剥離剤ですと継ぎ目に液が浸透して塗装が剥がれたり、板が膨れて床鳴りしたりとトラブルが発生する場合がありますので、作業には十分な注意が必要です。
中性の場合、フローリングが黄変することはありません。また粘液性(ジェル状)タイプの剥離剤はフローリングの目地に浸透しにくく、特に水に弱いフローリングの損傷や反りを防ぐことができます。
粘液性(ジェル状)剥離剤には以下の特徴があります。

  • 床材の上に留まりフローリングの継ぎ目に染み込みにくい。
  • 蹴込みなどの垂直面でも垂れることなく留まりやすい。

汎用(普通)タイプ

汎用(普通)タイプ
用途
化学床のワックス剥離。ワックスの定期剥離に。
注意点
フローリングに使用するには注意が必要。薄めで室内全体を一度にするのではなく室を分割して剥離を行うこと。
バフ掛けした床や、厚塗りで長年剥離していない床には繰り返しの作業が必要です。

強力タイプ

強力タイプ
用途
コンビニエンスストアなどバフ掛けした床
厚塗りで長年剥離していない床
ウレタン剤の入ったワックスを塗布した床
注意点
剥離力が強いので、フローリングには適しません。

超強力タイプ

超強力タイプ
用途
コンビニエンスストアなどバフ掛けした床
厚塗りで長年剥離していない床
ウレタン剤の入ったワックスを塗布した床
注意点
剥離力が強いので、フローリングには適しません。

中性タイプ

中性タイプ
用途
アルカリ性では変色するリノリウムやゴム床、フローリングなどのワックス剥離。
注意点
中性のため剥離力は弱い。

床暖房用剥離剤ってあるの?

特に専用の剥離剤はありません。
以下の点に注意して作業してください。

  • 床材にあった剥離剤を使用する。
  • 電源を切り、冷めてから作業する。
  • 床材に染み込まないよう分割剥離をする。

ワックスが塗られているかわからない場合

室の隅は歩行頻度が少なく、塗布されているものが残っている可能性が高いので、隅の方に剥離剤を少量塗布してお試しください。塗布されたものが溶解すればワックスですので剥離が可能です。固まりのようになる場合はシリコーン系の可能性が高いです。

剥離作業に便利な製品

床用ポリッシャー

床用ポリッシャー

広い範囲の剥離作業も楽々!ポリッシャーは主に床の洗浄・ワックスの剥離のための機材です。
剥離作業は以下の組み合わせでご使用ください。

床の形状 パッド・ブラシの種類
フラットな床 ハイプロパッド・黒パッド・茶パット
凹凸のある床 タイネックスブラシ

吸水バキューム

吸水バキューム

広いフロアの汚水回収に最適!前後進するだけで簡単に効率よく汚水を回収できます。

セイワ スプラッシュ・研磨剤入デッキブラシ

セイワ スプラッシュ・研磨剤入デッキブラシ

毛に研磨剤を混入している剥離や洗浄作業用のデッキブラシ。植毛量が多いので洗浄効果が優れています。毛足が短いので汚れをピンポイントで落とします。
ワンタッチハンドルに装着して立姿勢での作業、単体でも掴んでの手作業でもOK!

セイワ スプラッシュ・コーナーブラシ

セイワ スプラッシュ・コーナーブラシ

毛に研磨剤を混入している、コーナーの頑固な汚れに対応したブラシ。ポリッシャーなどが届かないコーナーや、床の細かな凹凸に対応します。
セイワ クレンリネスハンドル アルミ(クリップなし)を差し込んで使用します。

ミッケル化学 フロアリンス

ミッケル化学 フロアリンス

剥離作業後の水拭きの際にすすぎ用の水に加えることで、ワックス剥離後の残留アルカリを中和します。ワックスの密着不良の原因となる、剥離作業の残留アルカリを中和することで、ワックスの塗布性、皮膜形成性、密着性を向上します。

リンダ アルカリ排水中和剤

リンダ アルカリ排水中和剤

剥離作業や洗浄作業で出たアルカリ性の汚水の中和に。剥離剤の剥離廃液中の樹脂分の除去が可能です。フルーツ酸主成分。無リンタイプで環境に配慮した製品です。

リンレイ ECO-900

リンレイ ECO-900

環境に配慮した剥離汚水処理剤。剥離汚水を中和しながら樹脂分を凝集・分離。処理しやすい凝集物を生成します。

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